【SoloTimeワーケーションコラム#11 親子ワーケーション】

2025.05.12

SoloTimeはテレワークオフィスの運営を通して、今後いろいろな働き方についての取り組みを模索し、提案していきたいと考えております。

そのひとつとして“ワーケーション”に注目をし、実際にさまざまなスタイルのワーケーションを体験しながら感じたことなど、みなさまにワーケーションをもっと身近に感じていただけるような情報を発信してまいります。

今回は第11弾となるワーケーション企画として、冬の北海道北見市で実施された親子ワーケーションの様子をレポートします。
本企画は、SoloTime会員を対象に実施されたもので、実際に参加されたご家族の2週間にわたる滞在体験を、時系列でご紹介します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回の舞台は、北海道東部・オホーツク地方にある北見市。
ご両親と4歳のお子さんの三人家族が参加しました。過去に開催したSoloTimeワーケーション企画への参加経験があったことから、滞在先での仕事や保育環境のイメージが持てたため、不安なく申し込むことができたそうです。

平日は、ご両親がテレワークで仕事をし、お子さんは地元のこども園へ通園。
週末には、北海道ならではの自然や食を家族で楽しみながら、2週間を過ごしました。

仕事も育児もこなしながら、いつもとは少し違う場所で“暮らす”ように過ごした今回のワーケーション。
その体験の様子を、時系列でご紹介します。

今回体験してくださったのは
コクヨ株式会社 GWP事業部 スペースソリューション本部
浅野 里紗さんとそのご家族です。

一軒家で冬の北海道暮らしを体験

滞在先は、広々とした公園の隣に建つ一軒家。北見駅から車で7分ほどの立地で、静かな住宅街にあります。都内では見る事ができない、雪に包まれた幻想的な景色が広がっています。

家の中には調理器具や食器がそろっており、自炊もスムーズ。お子さんが飽きずに過ごせるよう、おもちゃや絵本、遊び道具なども充実しており、毎日夢中で遊んでいたそう。
「ここでずっと暮らしたい」と話すほど、お子さんにとっても心地よい環境だったようです。

テレワークでも、のびのび働ける環境

平日は、親御さんは通常通りテレワーク。滞在先に加え、北見駅近くのコワーキングスペース『KITAMI BASE』も活用できるため、その日の気分や予定に合わせて働く場所を選べます。家族の時間を大切にするため、仕事を早めに切り上げたり、必要に応じて早朝に作業するなど柔軟に調整されていました。

DOHO HOUSE:自然を感じる快適ワークスペース

宿泊先のDOHO HOUSEには、2人分のデスクスペースが確保されており、落ち着いて作業に集中できます。

 窓の外に広がるのは、雪化粧をまとった公園の景色。心がほっと緩むような静けさの中で、いつも以上に仕事がはかどったという声も。

高速Wi-Fiやディスプレイも完備されており、普段の業務に必要な機能も十分です。

KITAMI BASE:街の空気を感じながら働く

北見駅から徒歩5分、商店街の一角にある『KITAMI BASE』は、開放的なフリースペースとして地元の方との交流の場にもなっています。

今回のご家族は、滞在中に数日利用され、ランチの合間に街歩きを楽しむなど、新しい発見やリフレッシュの時間も満喫されたそう。
普段と異なる環境での仕事は、新鮮な刺激やメリハリをもたらしてくれたようです。

お子さんは、こども園でのびのび過ごす

お子さんは滞在期間中、地元の認定こども園「美山遊子こども園」に通園。自然あふれる環境のなかで、地域の子どもたちと一緒に日々を過ごします。

雪と笑顔に包まれた園生活

園舎は木のぬくもりを感じる造りで、園庭には手作りの遊具が並びます。

以前のワーケーション体験時には初日に涙が見られたお子さんも、今回は緊張しつつもスムーズに登園できたとのこと。成長の一面もうかがえます。

園での一番の楽しみは「そり遊び」。毎日、雪の中で全力で遊び、帰宅後にはその日の“そりの上達ぶり”を嬉しそうに報告してくれたそうです。

食を楽しむ暮らし:外食と自炊のバランス

朝食は自炊、昼と夜は外食と自炊を半々に。
外食では、行ってみたかった寿司屋や焼肉店など、北見の名店を訪問。自炊では、地元の肉屋で仕入れたお肉で焼肉をしたり、魚屋で手に入れた新鮮な牡蠣を蒸し焼きにしたりと、地域の味を楽しみました。

雪道での移動にはタクシーを利用し、買い物も計画的に行い、小さなお子さん連れでもストレスなく過ごせるよう、工夫をしながら暮らしていた様子がうかがえます。

週末は、北海道の冬をたっぷり満喫

平日は仕事と園生活、そして週末は家族でお出かけ。

2週間のワーケーション期間中、週末には北海道ならではの体験がぎゅっと詰め込まれていました。

氷上のワカサギ釣り in 網走湖

冬の北海道といえば、やっぱりこれ。氷に穴を開けて楽しむワカサギ釣りは、家族みんなにとって初めての体験でした。

釣果は3匹と控えめながらも、凍った湖の上で時間を忘れて過ごした思い出は、特別な一コマになったそうです。

雄大なオホーツク海

真っ白な雪原の向こうに広がるオホーツク海。

この時期ならではの澄んだ空気と静けさの中で、広大な自然のスケールに包まれる時間は、言葉にできないほどの贅沢だったとのこと。

市内のイルミネーションも楽しみのひとつ

北見市内では、冬の風物詩・イルミネーションも見どころのひとつ。
街のあちこちにきらめく光の装飾は、お子さんにとってもワクワクが止まらない時間だったようです。

 

冬の味覚を満喫

旅の楽しみといえば、やはり“食”。
網走の「渡辺水産」で味わった毛ガニは、身がぎゅっと詰まっていて感動的な甘さ。
さらに常呂の「松寿し」では海鮮丼を、焼き肉店「味覚園」では名物の“サガリ”を堪能するなど、北海道グルメを思う存分楽しむことができました。

親子でカーリング体験

北見駅前にある子ども遊戯場”パラきたKids”にあるカーリング遊具で話題の冬スポーツにも挑戦!
初めてストーンを投げたお子さんも、夢中になって楽しんだそうです。
家族みんなで一緒に新しいことにチャレンジできる時間は、何ものにも代えがたい貴重な体験となりました。

ワーケーションから始まる、新しいライフスタイル

2週間の親子ワーケーションを通じて、仕事と子育てをしながらも、家族でゆっくりと過ごす時間や、北海道ならではの自然・食を楽しむことができました。

参加者の方は、「普段どおりに仕事ができて、夜や週末には観光や食事を楽しめた。家族との会話や笑顔も増えて、気持ちにも余裕ができた」と話してくれました。

普段は都内で忙しい毎日を過ごす中、こうした“もうひとつの暮らし”を体験できたことは、大きなリフレッシュになったようです。

今回のような長期滞在のワーケーションは、単なる旅ではなく、地方でも暮らせるという実感を得るチャンスでもあります。

都市と地方、両方を行き来しながら暮らす「二地域居住」というライフスタイルのきっかけとしても、ワーケーションはこれからもっと広がっていくかもしれません。

ワーケーションのタイムスケジュール

6:45  起床・朝食

8:20  移動・登園

9:00  リモートワーク開始

17:30 夕飯買い物

18:00 子供園お迎え

18:30 お風呂・夕食支度 (日によっては外食)

19:30 夕食

21:30 寝かしつけ・就寝